2022年度サンシャイン地産地消賞


■エネルギー:822 Kcal

 宇陀市は薬草文化発祥の地とされており、その歴史は飛鳥時代にさかのぼります。最古の薬草園「森野旧薬園」も300年にわたり現存しています。その中で特に力を入れて栽培されているのが「大和当帰」で、根は漢方薬の原材料として出荷されています。葉もおいしく食べられますが、セリ科特有の香りとコリアンダーの風味が漂う和製ハーブのようなものなので、くせがあり児童生徒にはあまり好まれません。
 そこで、コリアンダーの代わりに当帰葉パウダーを使い、5種類のスパイスを調合し、大和牛にすり込み、スパイシーな「大和当帰と黒豆の香りカツレツ」にしました。衣には、宇陀の黒炒り豆のクラッシュをパン粉に混ぜ、香ばしさをプラスし、児童生徒も喜ぶ一品に仕上がりました。
 お彼岸には「ぼたもち」や「おはぎ」を食べます。いろいろな説はありますが、春と秋の花になぞられた花の名前の由来から、「ぼたもち」に使われる材料で「ぼたもちごはん」を主食にしました。
 副菜には、地元大宇陀で栽培されているフレッシュなアスパラガスを用いて、素材の味を引き立てるぺペロンチーノに仕上げました。
 汁ものには、吉野本葛を使用し、地元の春野菜をふんだんに加え、吉野産の鶏卵をかけ流し、ふわっとした吉野汁に仕上げました。
 デザートに奈良のいちごです。

■材料(1人分)

≪ぼたもちごはん≫
精白米 76g
もち米 9.5g
ゆであずき 15.6g
さといも 15.6g
しらす干し 6.5g

≪大和当帰と黒豆の香りカツレツ≫
大和牛 40g
食塩 0.06g
当帰葉パウダー 0.08g
クミンパウダー 0.16g
オールスパイス 0.16g
黒こしょう 0.16g
ガーリックパウダー 0.2g
薄力粉 4g
水 4g
パン粉 4g
炒り黒大豆 5g
なたね油 5g

≪フレッシュアスパラのペペロンチーノ≫
アスパラガス 13g
ベーコン 2g
オリーブ油 0.65g
じゃがいも 25g
にんじん 8g
おろしにんにく 0.4g
赤唐辛子 0.03g
食塩 0.06g
こしょう 0.04g

≪ふんわり吉野汁≫ 
キャベツ 10g
たけのこ 10g
たまねぎ 15g
にんじん 13g
カットわかめ  0.65g
さやいんげん 4g
大和まな 13g
冷凍豆腐 10g
たまご 15g
淡口醤油 3.9g
本みりん 1.95g
だしパック 2g
液体昆布だし 1.95g
葛粉 1.3g

≪出汁がらで作るSDGsふりかけ≫
だしパックがら 2g
ひじき 0.1g
煮干し 1.95g
ごま 1.3g
なたね油 0.3g

≪季節のフルーツ≫
いちご 20g

■作り方

≪ぼたもちごはん≫
①ゆであずき、さといも、しらす干しを加え炊く。

≪大和当帰と黒豆の香りカツレツ≫
①食塩、当帰葉パウダー、クミンパウダー、オールス
 パイス、こしょう、ガーリックパウダーを混ぜ合
 わせる。
②いり大豆は砕いておき、パン粉と混ぜ合わせて
 おく。
③大和牛に①をまぶしつけ、水で溶いた小麦粉、
 ②のパン粉をつけ、油で揚げる。

≪フレッシュアスパラのペペロンチーノ≫
①アスパラガス…4㎝長さに切り、下ゆでする
 じゃがいも…4㎝長さのせん切り
 にんじん…4㎝長さのせん切り 
②鍋にオリーブ油をひき、ベーコンをカリカリ
 に焼く。
③唐辛子とおろしにんにくを加え、じゃがいも、
 にんじん、アスパラガスを加え、塩こしょうする。 

≪ふんわり吉野汁≫
①キャベツ…1㎝に切る 
 たまねぎ…半分に切って薄切り
 たけのこ…いちょう切りにし下ゆでする。
 にんじん…短冊切り さやいんげん…3㎝に切る
 大和まな…1㎝に切り下ゆでする
 豆腐…下ゆで わかめ…戻しておく 
②だしを取り、①の材料を順に煮る。
③調味料を加える。
③水で溶いたくずでん粉を加え、とろみをつけた
 ところに溶き卵を流しいれる。

≪出汁ガラで作るSDGsふりかけ≫
①ひじき…戻す 
②鍋に油を引き、ひじきを炒める。
③煮干し、いりごまを加え、炒める。
④だしパックの出汁ガラを加え、しっかり炒める。


■栄養成分表

(※ 1人分の栄養価)

エネルギー 822kcal
蛋白質 34.4 g
脂質 27.6g
カルシウム 450 mg
食塩相当量 2.1 g
4.6 mg