2024年サンシャイン地産地消賞


■エネルギー:761 Kcal

 主食は、宇陀市室生で作られている古代米を使った、古代米ごはんです。
 主菜は宇陀の鹿コロッケです。宇陀市で獣肉利活用施設ができ、学校給食で何かに利用できないかと給食センターで考え、このコロッケが出来上がりました。このコロッケは、工場で加工してもらい、献立に使います。コロッケでは肉を細かく切ってミンチを使うことが多いですが、大きめに切って入れることで鹿のおいしさを感じられるコロッケになりました。他市町村でも食べてもらいたいおすすめの一品です。
 副菜は、大和肉鶏と宇陀金ごぼうの大和煮風です。宇陀市で作られている大和の伝統野菜の宇陀金ごぼうを使った料理です。そのまま食べてもおいしいですが、ご飯に混ぜ合わせて食べるのもおいしい料理です。学校でも子どもたちはご飯と一緒に食べています。
 汁物は、宇陀の黒豆坦々そうめんです。黒豆は宇陀市で昔から歴史があり、子どもたちに伝えていきたい食材のひとつです。クラッシュさせた宇陀で作られた黒豆を仕上げに加えて作ります。黒豆の風味やカリッとした食感が担々そうめんを、よりおいしくしています。 
 デザートは、奈良県の特産品の柿です。
 鹿は、畑の農作物を食べ荒らすため、駆除の対象になっています。しかし、鹿肉は栄養価も高く、おいしく食べることができるので、学校給食に取り入れることにしました。子どもたちには、献立を通して、こうした生き物の命を無駄なく、大切にいただいていることをこの献立を用いて、伝えていきたいです。また、どの料理も、宇陀市で昔から歴史のある黒豆や大和の伝統野菜の宇陀金ごぼう、大和まななど地元の食材を多く取り入れているので、地元宇陀市の食材のおいしさや、できるまでの様子、農家さんの思いなどを伝え、味わって食べるよう指導に努めたいです。そして、宇陀市の食材のおいしさを知った子どもたちが、地場産物を大切にし、未来へ伝えていけるよう、取り組んでいきたいです。

■材料(1人分(小学校))

≪室生古代米ごはん≫
・精白米 56g
・赤米 5.6g

≪宇陀の鹿コロッケ≫
・宇陀の鹿コロッケ 1つ(50g)
・なたね油 4g

≪大和肉鶏と金ごぼうの大和煮風≫
・大和肉鶏もも 18.4g
・ごぼう 13.4g
・にんじん 13.4g
・たまねぎ 18.4g
・冷)むきえだまめ 4.5g
・白ねぎ 6.3g
 濃口醤油 2.46g
 上白糖 1.44g
 顆粒和風だし 0.24g
・ごま 1.98g
 ごま油 0.98g

≪宇陀の黒豆担々そうめん≫
・いり黒豆 2.24g
・大和まな 36g
・にんじん 8.96g
・そうめん 8.96g
・豆乳 54g
・鶏ガラスープの素 0.22g
・豚ミンチ 8.96g
・白ねぎ 11.2g
・生しいたけ 4.5g
 おろしにんにく 0.22g
 おろししょうが 0.22g
 テンメンジャン 0.8g
 トウバンジャン 0.22g
 上白糖 0.13g
 濃口醤油 0.8g
 酒 0.66g
 ごま油 0.62g
Aねりごま 4g
A濃口醤油 2.7g
A上白糖 0.22g
A米酢 0.66g
Aごま油 2.09g

■作り方

≪大和肉鶏と金ごぼうの大和煮風≫
①ごぼう…輪切り
 たまねぎ…うす切り
 にんじん…半月切り
 根深ねぎ…ざく切り
②ごま油をひき、鶏肉を炒める。
③ごぼうを加える。
④砂糖と和風だしの素、水を加えて煮る。
⑤半分ぐらいの煮汁になったらにんじん、たまねぎの順に加えて煮る。
⑥濃口醬油を加える。
⑦白ねぎを加え煮る。
⑧えだまめ、ごまを加え仕上げる。

≪宇陀の黒豆坦々そうめん≫
①大和まな…1cmに切り下ゆで
 根深ねぎ…みじん切り
 にんじん…せん切り
 しいたけ…みじん切り
 そうめん…ゆでておく
②Aのねりごま、しょうゆ、砂糖、酢、ごま油を混ぜ合わせておく。
③ごま油をひき根深ねぎを炒める。
④にんにく、しょうがを加える。
⑤豚ひき肉を加え炒める。
⑥火が通ったらトウバンジャンを加える。
⑦テンメンジャン、砂糖、しょうゆ、酒を加え、煮詰める。
⑧しいたけを加え火が通ったら、鶏がらスープ、合わせた調味料、水を加え、煮る。
⑨沸いてきたら、豆乳とにんじんを加える。
⑩そうめんを加える。
⑪最後に大和まな、細かく砕いた黒豆を加え、仕上げる。


■栄養成分表

(※ 小学生1人分の栄養価)

エネルギー 761 kcal
蛋白質 27.1 g
脂質 27.8 g
カルシウム 363 mg
食塩相当量 2.3 g